Windowsのフリーウェアのお絵かきソフトです。お絵かきソフトでフリーと言えばHPとかPixiaとかも有名ですが、D-Pixedも有名フリーお絵かきソフトのひとつです。
D-Pixedは最近はやりのフルカラーお絵かきソフトと違い、256色のお絵かきソフトなんです。それだけ聞くと「なんか不利?」って感じを受けてしまいますが、フルカラーソフトに負けない機能と使いやすさを持っています。でもエアブラシ系の処理はちょっと厳しいかもですが。
D-Pixedは「256色CGを描く際に、フルカラーから減色して256色にするより、初めから256色で描いた方がキレイに出来る」と言うコンセプトのソフトで、そのための機能がたくさん詰まっているのも確かです。
ホームページや、ゲームに使うために色数を落とした軽いCGなどを使いたいときなどにD-Pixedを使ってCGを描くというのが正しい(D-Pixedの制作意図にあった)使い方です。
でも(上からの続き)、このD-Pixedと言うソフト、アニメ塗りCGがむちゃ描きやすいんです…。D-Pixedのコンセプトとは違うと知りつつも、アニメ塗りなら縮小を前提として描くのに十二分に事足りるものだから、私のお絵かきメインツールになっています。
「慣れ」と言うこともあるとは思うけど、「アニメ塗り」の作業をするに当たっては他のお絵かきソフトは、何か面倒なことしなければならなかったり、いまいち「アニメ塗り」をするには高機能すぎて使いづらいと思ってしまいます。
例えば、
「あ、いけね、塗り残しが…」
「えーっと、ここの色はここと一緒ね…」
「じゃ、ここの色を拾って…」
「拾うには『スポイトツール』か…選択選択っと」
「拾ったぞ、さて塗るか、えーっと、『塗りつぶしツール』を…、あ、これか」
「塗りっと、ふぅ、終わった」
「でもちょっとこの色、気にくわないな…変えよう」
「どうするんだっけ…? あ、色域設定か」
「これでとりあえず変えるところを選択範囲に出来たぞ、このあとは…」
「色調補正? どこだそれ…あたあた」
「何じゃこのスライダ?いい色にならないなー」
「まあこれでいいか、OKと。あ゛、何か主線が細くなってる…」
「あ、いけね、塗り残しが…」
「えーっと、ここの色はここと一緒ね」
「じゃ、とりあえず塗りつぶしツールを選択しといて…」
「塗るところと同じ色のところで右クリックポチっとな」
「で、目的箇所で左ポチっと」
「塗れた。」
「でもこの色違う色に変えようかなぁ」
「ならパレット出してェ」
「今使った色はどれかな、これやな、青枠で囲われてるからすぐわかったよ」
「ダブルクリックして色変更のダイアログを出す出す。」
「あぁ、今こんな色なのね、ならもうちょっと緑っぽく…いや思い切って青にしてみるか」
「OKっと、でけたでけた」
そんなわけで、普通のフルカラーツールなどは高機能すぎて困りものなんです。D-Pixedで特にアニメ塗りに有利なことをいくつか上げておくと、
これは256色ツールであるため、必然的に備わったものだと思うけれど、パレット制であるがため、例えば「同じ白でも違う白」として描くことができます。これにより同じ色の部分でもパーツ分けをして塗ることができ、他の「色域指定」などではやりにくいパーツ分けも余裕でできます。
さらにパレット制と言うことは、パレットにある色を変えるだけで、その色で塗られた箇所の色が変わると言うことです。パレットの中にある色を判断して、その色を使って効果を出すツールを使わないうちならば、パレットの色をいじることで微妙な色加減とかをお手軽に試すことが出来ます。
256色じゃ色数が足りないとか思われるかも知れませんが、アニメ塗りするのにそんなに色数は必要有りません。本当にセル塗りしたら多くても64色も使わないと思いますよ。
背景を除いたアニメ塗り部分を描くにあたって必要な色数はそんなに要らないものです。中間色を使わないのなら、多くても64色も使う事なんてはっきり言ってないです。つまりアニメ塗りCGを描くことが目的ならフルカラーツールなんてものはフルカラーの分、余計な機能が付いててわかりにくくなっていると言えます(ちょっと強引な論理展開)。
実際の色塗り作業は書くことがあまりなくて困るほど単純で単調な作業になってしまいます。つまりそれほどアニメ塗りが楽ちんに出来てしまうって事です。もともとアニメ塗りって楽ちんに描けるものなんですけどね(^-^;
使ってみればわかると思いますが、これって意外と便利です。特にアニメ塗りの場合同じ色のところとか多いですからね。
アニメ塗りと言えばそりゃつまり高度ってわけじゃないわけでして、そんなものを描くためにいらん機能まで付いてる高価な高機能ソフトなんか買いたくないわけで、そこにアニメ塗りが描きやすいフリーソフトなんて言われてしまったら、そりゃねぇ…。
あと普通のフルカラーツールにも搭載されているし、D-Pixedにも搭載されている便利な機能とか
D-Pixedはマスクが使えます。色を選択してマスクしたり、マスク自体を編集することもできます。
D-Pixedはレイヤ機能が搭載されています。これがあるかないかではCGの描きやすさは段違いです。レイヤとアニメってちょっと近い存在(^-^;)
新しいバージョンのD-Pixedでは連続した線を描く「連続直線モード」があります。これを使って線を描けば、色漏れが無くなったりします。
新しいバージョンのD-Pixedではベジェ曲線まで描けます。ちゃんと使えば線が綺麗に描けるかも。
新しいバージョンのD-Pixedでは256色以上の画像を減色して取り込めます。アニメ塗りのフルカラーものを「単純近似」で取り込むと、かなりいい感じに取り込めてなかなか便利くんです。
D-Pixedにはクリップボードの画像を一時保存しておけるスクラップブック機能も付いています。
新しいバージョンのD-Pixedではスキャナから直接画像を取り込むことが出来ます。
新しいバージョンのD-Pixedでは印刷機能も付いています。
そんなわけなので、D-Pixedを使ってアニメ塗りをCGを描いてみたり…しません?
これがないとここのページ見てもどうしようもないと思われます。バージョンは2.09と2.15と2.17のみっつぐらいは欲しいとか思うけど、今から探しても2.17以外は落とせないと思うので、まぁ2.17でいいです…。ちなみに私がメインで使っているのはD-Pixed2.09です。できればこれ探して下さい、GIF保存云々じゃなくて、機能面からしてこのへんが一番余計なものとかなくて楽ちんなんです。拡大縮小とかも変な動作しないし、ツールバーも今みたいに横4列じゃなくて2列の縦長で下になる画像が見やすいし。
あ、最近のバージョンで「できなくなっていること」はGIF保存ぐらいで、基本的に全部できます…が、使いやすさの問題…なのは要は「慣れ」だと思うので、今から始める人はどうぞ新しいバージョンになれて下さい。私はもうローテクを抜けられないカモ。
D-Pixedはこちらのオフィシャルページからダウンロードができます。重いときは窓の杜とかvectorからもダウンロードできます。
一応だいたいGETしておいてください。とくに減色(パレットの整理)は便利に使えますので。あとグラデーションも必要。
アドインはこちらのサイトからダウンロードできます。
こちらのサイトでもいくつかアドインが公開されています。
「フリーソフトでお絵かきしようなんて考えている人がスキャナなんか持っているかー」との声が聞こえてきそうですが、別に「貧乏人のためのお絵かき講座」じゃないのでそんな声は心にとどめて下さいな。パソのみで描ける人は別にいいですけどォ。これがないと、いろいろと不便ですよやっぱり。第一にこれがないと「絵を描き始めから最後までパソ前に向かってなければならない」のがつらいですな。
機能は別に高くなくていいです。モノクロスキャナ(なんてものがあるかどうか知らないですが)でもいいくらい。プリンタにつけるタイプ(ペラ紙しか取り込めない)でもいいと思います。でもそれなりに解像度は欲しいかも。
あんまりちっこいと見えないです。17インチは欲しい。液晶モニターだと色が化けると思うのですが。
ちゃんと玉のほこりは取りましょう。タッチパッドとかで絵を描くのはたぶん無理だと思います。
鉛筆は柔らかすぎず堅すぎず、普通に使っているのがいいかと。シャーペンで下描きするのはあんまり好きじゃないのですけど、その辺は好みの問題。
消しゴムはよく消えるやつ。でもあんまり消えすぎるのも前の線が見えなくてちょっと不便を感じることも。
私の描き方だと必ずペン入れするのでペンは必ず必要です。取り込んでパソ上でペン入れの方法もありますが、それだとあんまり解像度を上げられないような気がします、画面を縮小して描くと精密な線が引けないような気もしますし。タブレットを使って筆圧認知ペンを使って強弱もちゃんとつけつつペン入れもできるのならいいですが、低速パソでそれやるとパソが唸りだしていつの間にかカクカクの線になってしまうことも。と言うことなのでペン入れはなるべくして下さい、直接同じ紙にペン入れでもコピーしてペン入れでもいいですが、やってください。なるべく細い線がひけるやつがいい感じかと思われます。ちゃんとGペンとか使うのもアリです。
紙はペンとの相性の問題かしら。変なの使うとにじんだりしますよ。
あった方がいいけど、基本的になくていいです。私もよっぽどのことがないと使っていません。筆圧認知なんてアニメ塗りには必要ないですし。
D-PixedはWindows用のソフトウェアです。とは言ってもドリームキャスト等では動きません。ってそれはパソじゃない。バージョンは95以上だったかなぁ。
D-Pixedではアンチエイリアス機能(画像のエッジのギザギザを、中間色を利用してキレイに見せるようにする機能のこと)がないので、D-Pixedで作った画像はそういう機能を持った他のソフトで縮小する必要があります(ホームページ等で使わず、ただ印刷するというのなら必要ないですが)。私はPaintShopProを使っていますが、一応フリーソフトでもそういう機能を持ったものがあります。お金をかけたくない場合はそちらを使うといいでしょう。
こちらにある「BitmapResizer」と言うソフトがオススメかな。あんまり使ったことないのですけど。結構綺麗に縮小できます。
…それ全部一緒。