印刷用ならD-Pixedで作った画像のままの方がきれいなのですが、ホームページに横幅2400ピクセルの画像などは重いし、ディスプレイに全体を表示できないしとまったくもって使えません。かといって、D-Pixedの縮小機能を使うと、画像はメタメタの見られたものじゃなくなってしまいます。
そこで「アンチエイリアスがかかったようにきれいに縮小できる他のソフト」を使います。いろいろなもの、方法がありますがここでは3つほど紹介。
まず下準備として、D-Pixedで描かれた画像を「*.GIF」もしくは「*.BMP」など他のソフトでも読める保存形式で保存しておいて下さい。このときレイヤ情報&マスク情報はなくなってしまうので、ちゃんと別に「*.DPX」での保存も忘れずに。
それから画面の大きさや色数を元に戻しておいた方が作業がしやすいです。特に色数をきちんと多めに戻しておかないと色化けを起こすかも知れません。戻し方は256色に変更した時とさほど変わらないのでこちらを参考にして下さい。
お手軽本格的お絵かきソフトPaintShopProを使って画像を疑似アンチエイリアス縮小の仕方を紹介します。使うのはPaintShopPro4.12英語版です。なんでそんなもん使ってるかと言うのは内緒。私が一番はじめに覚えたやり方。
まずは画像を開きます。BMPとかGIFとかPNGなら開けます。
画像全ての部分を使うなら、この作業は必要ありません。Selectionツールを選んで、使用する部分を矩形でくくります。それからメニューから「Image」→「Rotate」を選ぶと選択した部分以外が切り取られます。
この状態だとPhotoShopで言うところの「インデックスカラー」になっています。これだと補完縮小はできないので、色数を増やします。
メニューから[Colors]→[Increase Color Depth]→[16 Million colors (24 bit)]と選びます。
これでメニュー→[Image]→[Resample]が選択できるようになりましたので選びます。するとResampleダイアログが出てきます。
Resampleダイアログの中の[Custom Size]を選び、縮小後の画像サイズを入れます。左側が横の長さ、右側が縦の長さ(ピクセル数)になります。
Resampleダイアログの[OK]を押せば縮小が開始されます。
gif保存するのに256色以下に保存する際そのままPaintShopProを使う際は下に描いてあるPaintShopProを使った減色方法に移行します。
大きい画像をいきなり小さい画像に縮小しようとすると
こうなるはずの画像が
こうなってしまうときがあります
このサンプル画像の元の大きさは3000×2326pixcelありました、それを100×78pixcelに縮小したのがこの画像です。
こんな風になってしまうときは、一気に縮小するのをやめて、間に一回別の大きさに縮小しておくとちゃんと縮小できます。その際の縮小サイズの中間点は50%刻みでやると、きれいに縮小できるとか。この画像の場合なら中間点に指定するサイズは1500×1163pixcelですよね。
ちなみに何でこうなるのかは知りません。
BitmapResizerは必要な部分だけを切り出し、きれいに縮小するためのソフトです。なおフリーソフトですのでご安心を。ソフト自体はこちらのページからダウンロードして下さい。vectorにもあったかな。
まずは画像を開きます。D-Pixed関連だと、BMP,GIF,MAGが開けるようです。また、クリップボードの画像も使うことが出来ます。
画像全ての部分を使うならこの作業は必要ありません。枠編集モードを選んで、画像の必要な部分を囲い、トリミングボタンを押して不要な部分を切り落とします。ただし、縮小表示は25%までなので大きい画像を扱うときはそれなりにディスプレイの解像度を上げておかないと、全体を表示できないこともあるかも。
縮小作業に入ります。ツールバーにある[サイズ変更ボタン]を押して、「サイズ変更ダイアログ」を表示させます。
BitmapResizerの場合、縮小後の画像の大きさは比率で決めます、加工後のサイズを入れるところはありません。目的のサイズに合わせて加工後のサイズを見ながら倍率を調節していきます。
また、BitmapResizerでは50%以下に縮小することは出来ないので、50%以下に縮小するときは何度か縮小作業を繰り返すことになります。
「補完を行う」にチェックが入っていること、[アスペクト比固定]になっていることを確認して、[実行]を押して縮小します。[輪郭補正をする]にチェックをするかは好みの問題なので好きにして下さい。
メニューから[ファイル(F)]→[名前を付けて保存(A)]、または[名前を付けて保存]ボタンを押して、画像を保存します。保存できる形式はBMPのみです。
この後減色したい場合は次のステップへ移行します。
Bidenは補完縮小をするためのみの機能を備えたソフトです。補完縮小もいろいろなパターンで出来たりする優れもの縮小ソフトです。ここの画像処理ソフトのひとつです。
まずは画像を開きます。左下にある[ロード]ボタンを押して画像を開きます。開ける画像はBMPのみです。
右下の方にあるサイズ入力枠に縮小後の画像サイズを入力します。
真ん中にある[快速縮小][画像縮小][美縮小]のいずれかを押して画像を縮小します。それぞれの違いは作者のホームページを参考にして下さい。
縮小ボタンのいずれかを押したあとしばらくすると縮小が完了します。ver0.86だと160x160以上の画像は表示されず、左上の端のみが表示され、ver0.9bだと全体は表示されるが160x160の中に収まる画像にしてあるため、それより大きい画像はちゃんときれいになったか確認できません。
右下にある[セーブ]ボタンを押して縮小された画像を保存します。保存できる形式はBMPのみです。
この後減色したい場合は次のステップへ移行します。
これは裏技ですな。上の2つのソフトはフリーソフトなのでわざわざこの方法を使うことはないです、小ネタ小ネタ。
新しめのSusieには[スライドショウ]の機能が付いています。さらによく見ると、このスライドショウの機能の1つとして「大きい画像を縮小して表示」があります。この縮小、実は「補完縮小」らしいのです。思い出して下さい、カタログ表示させたときの画像は補完縮小されたサムネイルじゃないですか、きっと同じようなことなのでしょう(推測)。
ならこの機能を使って縮小画像を作ってしまうことだって!
Susieの場合プラグインを使えばD-Pixedオリジナル形式「*.DPX」の画像も表示可能ですので、そのプラグインさえ入れておけば、他の保存形式で保存をしておく必要はありません。
★注意★
この方法を使うときは必ずディスプレイの色数を上げておいて下さい。他の縮小方法と違い、表示されているものそのものが完成画像となりますので。
利用するSusieの機能は[スライドショウ]です。よって2枚以上画像がないとスライドショウは出来ませんよね。また、その一緒に置いておく画像は、縮小したい画像のファイル名より後ろになるものにしておいて下さい。
Susieを起動し、[開]ボタンを押します。目的のフォルダが表示されている状態で、[Catalog]ボタンを押します。そのまま[SlideShow]ボタンを押してもいいのですが、うっかりスライドショウが終わってしまったときにまた開き直さなければならないのでカタログを出しておいた方が安全です。
Susieバーの右端にある[▼]→[ファイル(F)]→[スライドショウ設定]でスライドショウの設定ダイアログを出します。[大きい画像は縮小]、および[一時停止状態で起動]にチェックを入れ、表示順を[名前]にします。
スライドショウボタンを押すと、ちゃんと設定が出来ていれば、一時停止状態でスライドショウが始まります。画像を二枚しか用意していないときは、縮小したい画像が出てきたはずです。出てないときはとりあえずその画像のところまでスライドショウを送って下さい。
右上にある元に戻すボタンを押して、ウィンドウサイズを小さくします。ウィンドウサイズを小さくしても、まだ画像は小さく表示されていないはずです。
[次]のボタンを押して、スライドショウを次の画像にします。次の画像も小さく表示されてはいないはずです。
[前]のボタンを押す、つまり縮小したい画像に戻ると、画像が再度読み込まれ、ウィンドウサイズに合わせて画像が小さく表示されます。
スライドショウウィンドウのサイズをいじって、ウィンドウを画像の縮小後のサイズに合うような大きさにします。そして先ほどと同様[次]へ送って[前]を押します。
適度な大きさになるまで繰り返して試します。
適当な大きさになったら保存、と行きたいところですが、スライドショウの状態を画像を保存できるわけないですよね。ここはWindowsの機能の画面取り込みを使います。
スライドショウのウィンドウがアクティブになっている状態で、キーボードの[Alt]を押しながら[PrintScreen]キーを押して下さい。そのスライドショウのウィンドウの画像がクリップボードにコピーされます。(これはDOS/V機の場合だけかも。少なくともPC98シリーズとかだと画面キャプチャの仕方が違うとか。)
クリップボードの画像の貼り付け先として、Windows標準付属のペイントを起動します。何もいじっていないなら [スタート]→[プログラム(P)]→[アクセサリ]→[ペイント]であるかと。
メニューから[編集(E)]→[貼り付け(P)]を選択します。ペイントのデフォルト画像の大きさより、画像が大きいときは「クリップボードの絵はビットマップより大きいです。ビットマップを大きくしますか?」と出るので、[はい(Y)]をクリックして貼り付けます。
クリップボードに入っていた画像はタイトルバーごとなので、その部分とか、画像自体の要らない部分をカットしなければなりません。ツールの「選択」を選んで、必要な部分を矩形で囲います。そして囲んだ中をクリックして、左上にドラッグしていきます。左上にぴったり来たら、ドラッグをやめて、枠外で一回左クリックします。これで画像がその位置で固定されます。
画像の必要な部分の左下の座標を記憶してから、メニューの[変形(I)]→[キャンバスの色とサイズ(A)]を選び、幅と高さにさっき記憶した座標の値を入れます。入れたら[OK]を押せば不要な部分が無くなります。
[ファイル(F)]→[名前を付けて保存(A)]で、保存形式を[24ビット ビットマップ]として保存します。
この後減色したい場合は次のステップへ移行します。
誰がこんな方法使うんだ…(^-^;
画像をgifで保存するためには、gif保存しないとしても、画像の持つ色数は下げてもなお綺麗ならば下げた方が、軽く表示しやすくなるし、ホームページ容量を喰わないし、256色環境下での色化けが減ったり、と、いいことばかりなんです。
と言うわけで、減色です。でも減色したら絵が汚くなったりするときは諦めて、jpg保存とかにしましょう。グラデーションとか使っていると256色への減色はちょっと厳しいかも。
新しいバージョンのD-Pixedにはフルカラーの画像を減色して読み込む機能が付いています。これを利用すれば、256色以上の画像も一気に256色に減色が出来ます。さらにアドインの[パレットの整理]を使えば、更なる減色が可能です。画像のクオリティと重さを考慮して適当なところまで減色しましょう。
縮小ソフトで縮小した画像を開きます。読めるのはD-Pixedが読めるものに限りますが、前項のフリーソフトを使ったのであればBMP画像なので読むことが出来ます。
画像を読み込むと、フルカラー減色ダイアログボックスが出てきます。「誤差拡散」「ディザパターン」「単純近似」の三つの減色方法が選択可能ですが、「誤差拡散」「ディザパターン」の2つは、色が細かく変化する画像のためのもので、セル塗りCGの場合、これを選択すると無駄にゴミが増えてしまいます。「単純近似」を選択すれば、ゴミやノイズが発生しないので、セル塗りCGの場合これが適しています。
「単純近似」を選択して、OKを押します。
この状態で十分減色が出来ているのですが、アドインの[パレットの整理]を使えば、さらに減色が出来ます。アドインが入っている場合はメニューの[アレンジ(A)]→[フィルタ(F)]→[パレットの整理]でパレットの整理ダイアログが表示されます。
新しいバージョンの[パレットの整理]アドインならば、2色、4色、8色、16色、32色、64色、128色の減色パターンから選択できます。色数を減らしていった方が当然軽くなりますが、だんだん画像が荒くなっていくので、画像のクオリティと相談して減色後の色数を探って下さい。
出来たら保存します。256色未満16色より上の色数フォーマットに対応しているのはgifだけかも。
D-Pixedでgif保存した場合、gifのライセンスがないのでホームページに利用することは出来ません。他のライセンスを受けている画像ソフトでgifを再度保存すると大丈夫だとか。よって他のソフトで再度保存して完成。
PaintShopProでも減色は出来ます。でも256色に減色するときはよく違う色に変わってしまったりします。
縮小したての画像は、さっき色数を上げたために[16 Million color]になっています。これを256色に減色します。
メニューの[Colors]→[Decrease Color Depth]→[256 colors (8bit)]を選択します。
これで減色が出来たので保存します。PaintShopProはgifのライセンスがあるのでgif保存して大丈夫です。
PaintShopProを使っての減色はよく微妙に違う色になってしまいます。特に肌色の色が変わってしまうとやな感じですよね。そんなときは一気に[256 colors]に減色しないで[64K colors]とか[32K colors]に減色してから、再度[256 colors]にすると、化ける色が変わったりします。まだダメなときは[64K colors]とか[32K colors]を何度か選択してみて下さい、この選択肢は256色以下になるまで何度でも選択できますので。