フルカラーツールではないとはいえ、D-Pixedはフルカラーツールに負けない機能は搭載しています。でも前書の通り縮小が前提だとそれは虚しいばかり…。でも、せっかくD-Pixedに慣れたのだから、これで背景画かけるものなら描きたいですよね。
と、書きつつ私が背景描くのは苦手なので、そういう凝った背景描きについて何も書けないことに気づいたり…(^-^;)
…っと、いうわけで、ここではマウスのみでも実現可能な簡単かつそれっぽい背景の描き方などを。
パレットのまだ使っていない部分にグラデーション色を用意します。D-Pixedにはグラデーションのパレットを自動作成する機能が付いています。右の色と左の色を十分に離して、グラデーション作成ボタンを押すと間のグラデーション色が作成されます。この時間にあるパレットは全てグラデーション用に使われてしまいますので、間には色をおかないように注意しましょう。
パレットにグラデーション色が用意できたら、背景用の新規レイヤを作っておきます。
この背景にはグラデーションツールを使用します。これはD-Pixedの基本機能ではないので、別途アドインが必要となります。グラデーションアドインは公式HPからダウンロードできます。アドインのインストールの仕方についてもそちらをご覧下さい。
グラデーションツールボタンを押して、グラデーションダイアログを出現させます。
パレットにて、グラデーション開始色と、終了色をそれぞれ、左の色(左クリックで選択)、右の色(右クリックで選択)に指定します。
グラデーションダイアログの[バッファのクリア]ボタンを押して、以前使っていたグラデーションデータをとりあえず消します。
グラデーションダイアログの[左→右を追加]ボタンを押して、パレットで作った色をグラデーションに使う色として登録します。
グラデーションダイアログのグラデーションの種類にて、円形か矩形かを選択します。ここでは円形を選択しました。
グラデーションダイアログの左の4種のスライダを使って、グラデーションの拡がり具合、矩形に対するグラデーション円の位置などを調節します。
これでグラデーションの準備ができました。
グラデーションツールにおいては「塗りつぶし」モードが使えません。よって、画像全体にグラデーションをかけるには、全体を覆ってやる必要があります。
矩形描画モードにします。曲線や直線、円などでもグラデーションツールは有効ですが、先ほどグラデーションダイアログで調節した感じをちゃんと反映させるためには矩形モードが一番わかりやすいので、これを選択しましょう。
画像全体を覆って終了です。画像が大きくて一画面に入っていないときはマウスをドラッグしたまま[Shift+矢印]での半画面移動を使って全体に行き渡るようにすると良いでしょう。
背景レイヤを作り、パターン模様の1パターンを描きます。
パターン描画ツールを選択して、右クリック&ドラッグでパターン模様を選択後、左クリックでパターン模様を全体に描画していきます。
ツールダイアログにある[全レイヤ]にチェックを入れます。これを入れることによって、選択、コピー、移動などがレイヤ全体を通して行われることになります。
ここで背景にするのはは描いたキャラ絵をもとにするので、全体をコピーするための手段です。
[全レイヤ]にチェックを入れたら、全体を選択(Ctrl+A)して、さらにコピー(Ctrl+C)します。
レイヤ管理ウィンドウを出し、新規レイヤを製作します。そこに、前の手順でコピーした画像全体を貼り付けます。
◆注意◆
コピーの手順を踏まずに、[全選択]→[選択部分を新規レイヤに]をしても、なぜか全レイヤを統合した画像はコピーされません。ちゃんと前手順でコピーしておきましょう。
[全レイヤ]をチェックを外して全レイヤ対象を解除します。
前手順で貼り付けた画像のあるレイヤにて、画像全体(または背景に必要な部分)を選択します。
メニュー(Alt) → [アレンジ(A)] → [拡大・縮小(Z)] → を選択します。
◆注意◆
ここでうっかり メニュー(Alt) → [編集サイズの変更(R)] を選択しないように注意しましょう。こちらだと、画像全体の大きさが変わってしまいます。
出てきたダイアログボックスに、任意のサイズ、または拡大率を入力して、背景レイヤの画像を拡大します。
拡大された画像は、まずレイヤの左上に配置されたと思います。この状態ではまだ画像の位置は決定していないので、矩形内の画像をクリックして、移動します。画面上に現れていない部分もしっかりありますので安心して移動して下さい。
レイアウト位置がきまったら、矩形外をクリックすることで画像の位置が決定します。
この状態では、背景と大元のキャラ画像の色が全く同じなので、ただの見にくい画像になってしまいます。それを避けるには、背景の方を薄くするとか、濃くするとかの処理が必要になります。ここでは白を混合させた薄い画像(右上のような)の作り方をとりあえず。
レイヤ管理ウィンドウを出し、新規レイヤを作成します。そのレイヤをさっき作った背景の一つ上に置きます。そしてそのレイヤを白一色で塗りつぶして下さい。
前手順で作った白レイヤの透明度(重ね合わせ濃度)を変化させて、背景画像をちょっとだけ現れるようにして完成です。透明度についてはここを参考にするといいです。
慣れてきたら背景レイヤのそれぞれの色をいじって、自然な感じにするといいかも知れない。
左の画像は、背景レイヤにおいて、線の色、目の色、体の色、をいじっています。あと、背景には透過用の白がかからないようにしています。
[全レイヤ]にチェックを入れることによって、選択範囲や、コピーが全体のレイヤに行き渡るようになります。パーツに分けて塗りの作業をしていたときなどはこれをしないとうまくいかないです。他の方法もないわけではないですが、ちょっと頭使うのでここではやめておきます。
画像全体を選択範囲に(Ctrl+A)し、それをコピー(Ctrl+C)します。
レイヤ管理ウィンドウを出し、新規レイヤを作成、[1つ下へ]をたくさん押して、レイヤの一番下に置きます。
そこに、コピーした画像を貼り付けます。
ここまでは3-4の手順と全く同じです。
上の手順で製作したレイヤにおいて、背景色になっているものにマスクをかけます。
当然[マスク]のチェックボックスにもチェックを入れます。
上の手順によって、背景色にマスクがかかっている状態になっています。この状態で、矩形描画ツールなどを使い、影にしたい色でキャラの中をがしっと塗りつぶして下さい。
画像が大きすぎて一回で全体が被えないときは何度かに分けて塗っても同じです。どうしても1回で塗りたいときは、[Shift+矢印]で半ページ移動を使うと移動が簡単です。
◆注意◆ この方法をするときは、背景に使っている色が全体を通して[透明色]になっている必要があります。なっていないときは、一度レイヤを結合してからやると良いでしょう。