せっかくなのでキャラの後ろに背景をつけます。背景までマスクのみを使って描くのはちょっと厳しいのでここからはレイヤを使います。
レイヤについての説明は面倒臭いので書きません(爆)。まあアニメのセルみたいなものです、とよく言われるセリフで勘弁。
ではレイヤを使う手順などを。
レイヤ構成を行うに当たって、透明になる色、つまり下に配置したレイヤが透けるところを設定します。
この場合は背景を描くので、現在背景に使われている色を選択して、パレット変更ウィンドウを出し、「透明色」および「背景色」のチェックボックスをONにします(本当は「透明色」だけでいいけどなんとなく)。
レイヤ管理ウィンドウを出し、「新規レイヤ」ボタンを押して新しいレイヤを作成します。さっき選択した透明色1色の新しいレイヤが作成されます。
★POINT★
実は1番での透過色の設定をしなくても、レイヤ管理ウィンドウの透明色の設定で透過色を設定できます。透明色のところに書かれている番号は「パレット番号」ですので、透明にしたい色のパレット番号を選択すれば、それが透明色になります。新しくレイヤを作ったあとでも変更が出来るので、うっかり間違えたときなどに使うとよいでしょう。
今回のようなレイヤが2枚しかない場合は1番の方法の方が断然楽です。
ここで新しく作ったレイヤに名前を付けます…と言いたいところですが、別に要りません。そんなにレイヤの枚数使う分けじゃないので、デフォルトの「フレーム:02」とかでいいです。付けたい人はレイヤ管理ウィンドウの「レイヤの名前」のところに“背景”とか入れといて下さいまし。
新規レイヤは一番上に作られます、ここでは背景を描きたいので、1つ下に送ります。新しく作られたレイヤを選択して「1つ下へ」ボタンをクリックします。
これで新しいレイヤがキャラ画像の下に作成されました。もうレイヤ管理ウィンドウは必要ないし邪魔なので閉じます。ツールダイアログのレイヤのところに「フレーム:02」と表示されているのを確認したら背景を描き始めていきます。
★注意★
レイヤを使った場合、D-Pixedオリジナル形式「*.dpx」で保存しないと、レイヤ情報は残りません。他のフォーマットで保存すると、そのとき表示されていたところしか保存されないので注意して下さい。レイヤを使ったら必ず「*.dpx」で保存しましょう。
また、別のフォーマットで保存することでレイヤを合成するという小技もあります。
普通の風景などの背景をセル塗りすると質感がなくて、ヘボいCGに見えてしまいます。できればフルカラーで描いたような質感が欲しいのですが、D-Pixedは256色ツールですので、「フルカラーのような質感」は、アドインの水彩絵具ツールや色鉛筆ツール、ぼかしペンなどでかなり出せますが、所詮は“フルカラーのエミュレート”でしかありません。当ページで書いている「縮小」を前提とした描き方、つまりは256色と言うメリットを何も生かしていない描き方では、わざわざ「エミュレート」を使う必要はないでのす。他のフルカラーお絵かきソフトを持っているのならそっちを使った方が無難かも知れません。でも、その際は後で「画像の合成」をしなければなりませんが。
凝った背景は疲れるのでやめて、適当な背景を付けてCGとしては完成です(爆)。凝った背景をD-Pixedで描きたい方は次のページで少々書いています。
背景画書き終わったら、このままではバカでかくてホームページなどには使用できないのでこの後は縮小作業に入ります。
凝った背景を描かないと言うのならそのまま縮小&減色のページに進んで下さい。