D-Pixedを使ってアニメ塗りCGを描こう!

D-Pixed起動から線画クリーンナップ完了まで

  1. スキャナでの取り込み
  2. 色数&ディスプレイの解像度変更
  3. D-Pixed起動
  4. ゴミ取り
  5. 線補正

3.D-Pixed起動

 ここから先はD-Pixedでの作業になります。D-Pixedのアイコンをダブルクリックして、D-Pixedを起動します。

D-Pixed2.09画面  するとこんな画面が表示されたと思います。

ver2.09の画面です メニュー ツールバー ツールダイアログ メニューウィンドウ ペン先ウィンドウ パレットウィンドウ 色変更ダイアログ レイヤ管理ウィンドウ ステータスバー

 この辺はヘルプファイルの範疇ですが、一応説明を入れておきましょう。

★ メニュー


「メニュー」と言ったらここの部分を指します。Windowsソフトは[Alt]を押せばメニューに切り替わるので、それを使ってキーボード操作もできます。

★ ツールバー


 メニューにあるもののうち、よく使うものについてはツールバーに登録されています。
 左から

説明ショートカットキー
新しい絵(Ctrl+N)
絵を開く(Ctrl+O)
絵を保存(Ctrl+S)
やり直し(Ctrl+Z)
コピー(Ctrl+C)
切り取り(Ctrl+X)
貼り付け(Ctrl+V)
説明備考
パレットウィンドウ表示/非表示
ペン先ウィンドウ表示/非表示
ルーペウィンドウ表示/非表示ここの描き方では使用しません。
レイヤ管理ウィンドウ表示/非表示
スクラップブック表示/非表示ここの描き方では特には使用しません。
ミニルーペ表示/非表示ここの描き方では使用しません。
ぱたぱたアニメ表示/非表示ここの描き方では使用しません。

★ ツールダイアログ

説明ショートカットキーメニューとの対応
画像/マスクの切り替え[表示(V)]→[マスクを表示(M)]
倍率指定(Ctrl+ +,-)[表示(V)]→[倍率(Z)]
レイヤ選択
マスク有効(Ctrl+M)[マスク(M)]→[マスクON(O)]
透明色の有効(Ctrl+T)[編集(E)]→[透明色が有効(E)]
全レイヤ対象[編集(E)]→[全てのレイヤを対象(L)]
グリッドの表示[表示(V)]→[グリッドを表示(G)]
グリッドにスナップ[編集(E)]→[グリッドにスナップ(I)]

★ ツールウィンドウ

2.09
 これはVer2.09におけるツールウィンドウです。アドインもいくつか入っています。
 長くてレイアウト上邪魔なので横にしてみました。(^^;


名前説明
拡大縮小ツール画像内で左クリックで拡大、右クリックで縮小。
スクロールツール左クリック&ドラッグで画像をスクロール。
範囲選択/編集ツール左クリック&ドラッグで矩形選択します。選択範囲内をもう一度左クリック&ドラッグで範囲の画像を移動します。
ロットリングツール常に1ピクセルの太さで描画。×××
ペンツールペン先ウィンドウで選択された太さで描画。(矩形、楕円モード以外選択時)
塗りつぶしツール同じ色の連続した領域を塗りつぶし。
レイヤペンツールひとつ下のレイヤを転送。
色変更ペンツール左の色を右の色に変更。
文字入力ツール文字を画像に入れる。詳しくはこちら
ぼかしツールパレットの中から近似色を検索して、自動でぼかしをかけます。
暗くするツールパレットの中からちょっと暗い色を検索して、自動で暗い色にします。
明るくするツールパレットの中からちょっと明るい色を検索して、自動で明るい色にします。
以下アドイン
平均色ペンツールペンで指定したドットとその上下左右のドットの色から平均的な色を計算し、必要であれば自動的にパレットにその色を作成して描いていくツール。×××
色鉛筆ツール色鉛筆をエミュレート。タブレット対応。×××
縁取りペンツール左の色を右の色で縁取り。左右、上下、両方から選べる。
筆ペンツール筆で描いたように圧力で太さが変化するペン。タブレット必要。×××
グラデーションツールグラデーションをかけます。結構頻繁に使いますので必ず入れておいて下さい。×
つけペンツール圧力で太さが変化するペン。タブレット必要。×××
ぷらすペンツール色を塗るたびに、パレットの隣の色が描画色になります。××
サインペンツールサインペンのように描画。××
ステップペンツール描画色を段階的に描画。(16段階)××
タイルペン右クリックで取得したタイルで描画。××
水彩絵具ツール水彩画エミュレート。タブレット対応。××
指先ペンツールフルカラーツールなどにある指先ツールをエミュレート。××
描画モード
フリー描画モードマウスでドラッグしたとおりに描画。Shiftを押しながらで直線描画。
直線描画モード直線で描画、Shiftを押しながらで90度ごとの直線のみ描画。
矩形描画モード左クリック&ドラッグで矩形描画。Shiftを押しながらで正方形のみ描画。
楕円描画モード左クリック&ドラッグで楕円描画。Shiftを押しながらで円を描画。
矩形塗りつぶしモード左クリック&ドラッグで矩形塗りつぶし描画。Shiftを押しながらで正方形のみ描画。
楕円塗りつぶしモード左クリック&ドラッグで楕円描画。Shiftを押しながらで円を描画。
2.17のアドイン無し
 現行では、こういうツールウィンドウになっていると思います(アドインを入れていない状態です)。2.09以降に追加されたツールとかの表を右側に。
名前説明
グリッドツール新しいバージョンでは、ツールバーの所でスナップサイズが指定できないので、グリッドはグリッドで独立させたツール。
コマ枠作成ツールヘルプ読んで下さい…
ふきだしツールヘルプ読んで下さい…
描画モード
連続直線モードクリックした点を連続で結んでいくツール、マウスのみでのペン入れには非常に重宝する…らしい。まぁヘルプ読んで下さい…。
直線+フリー描画モードヘルプ読んで下さい…
非連続描画モードヘルプ読んで下さい…
放射線モードヘルプ読んで下さい…
平行線モードヘルプ読んで下さい…
曲線描画モードヘルプ読んで下さい…

★ COMMENT ★

 いろいろとツールが増えてきたので、新しいツールウィンドウは横2列の縦長から、横4列のものへと変わったようです。まあ確かにいろいろ増えてくると、縦長だと入りきらないこととか出てきたりすると思うけど、横4列だとツールウィンドウが画像の上にあるとき、ツールウィンドウで隠れる部分が大きすぎると思うのよねー。横2列ぐらいだと想像で補えたりもするけど、4列分もあるとしたがどうなってるかよくわからなくなってしまう…。

 ツールの登録に関しても、アドインツールはインストールしなければツールウィンドウが大きくなることはないけど、デフォルトで入っているものに関しても、あまり使わない人とかいると思うし、やっぱ「ツールウィンドウのカスタマイズ」機能は必要だと思ったりします。それだと普段使うツール&モードだけツールウィンドウにアイコンを出しといて、あまり使わないやつは メニュー → [ツール(T)] → それぞれのツール でしか選択できないようにしておけばいいと思うんだけど。新しく増えたモードだって、「なきゃダメ」ってわけでもないだろうに。

 私がD-Pixedの古いバージョンを手放せない理由のひとつ。

★ ペン先ウィンドウ

ペン先ウィンドウ
 前項のツールウィンドウの表にて、曲線描画モード、または直線描画モードに○がついているツールにおける、ペンの太さや形状を決定するためのウィンドウです。左クリックで選択します。
 また、各ペン先形状の所をダブルクリックすることで、ペン先の形を編集することができます。

 ツールバーのペン先ウィンドウ表示/非表示ボタンを押すことで現れます。


★ パレットウィンドウ

パレットウィンドウ パレットメニュー 現在の色 左の色 右の色 背景色、透明色 ステータスバー 混合スライダ パレット  ツールバーのパレットウィンドウ表示/非表示ボタンを押すことで現れるのが、左のパレットウィンドウです。
 このパレットがあるというのがD-Pixed最大の特徴です。パレットを使いこなすことがD-Pixed技能上達の近道かと。

 D-Pixedは256色お絵かきソフトです。つまり最大で扱える色数はこのパレットに表示されているのですべてです。アニメ塗りCGならよっぽど凝らない限り半分もパレットが埋まることはないです。

 256色ソフトゆえ、D-Pixedで描かれるCGは、画像内のそれぞれのドットはbmpファイルのようにドットそれぞれに色情報を持っていることはなく、それぞれのドットは「パレット番号」の情報が入っています。

一般的なお絵かきソフト 対象画像 D-Pixed
それぞれのドットにRGB値が記憶されています。 対象の画像ファイル。3×3のドットのCGとします。 D-Pixedではパレット呼び出し番号が記憶されているだけです。
 一般的なお絵かきソフトの場合、それぞれのドットに色情報を持っています。  こういう画像があったとします。それぞれのマスを1ドットと考えて下さい。  D-Pixedではドットに持っているのはパレット情報のみです。別途パレット情報を読んで表示することになります。

 D-Pixedがそういう機能のため、パレットの色を変更したとき、そのパレット番号を持っている箇所の色も同時に変わるという特性があります。この特性は他のソフトではあまり見かけないものです。この機能によって、CGを描いている途中でも、いつでも色の感じを変更する事が可能になっています。つまり、途中までは適当に色を塗ってもさほど問題にはならないと言うことになり、描く方にとってはかなり気が楽になります。

 また、「パレット番号から読み込む」と言う特性により、全くの同色でも別パーツとして扱えるというメリットもあります。たのソフトでは「色域」として一緒くたにされてしまうところも、全く別の所として処理できるのはかなり便利だと思います。他ソフトの場合、それを避けるにはレイヤを駆使しなければならないのですが、D-Pixedの場合はその色をマスクするだけでも特に問題なく分けて塗ることができます。

 ではパレットについて見ていくとしましょう。

● パレット

 色が表示されているところです。16×16でD-Pixedで使える256色が表示されています。
 パレットでの操作は

左クリック

 左の色を選択します。

右クリック

 右の色を選択します。

Ctrl+右クリック

 透明色の変更。

Shift+右クリック

 背景色の変更。

左ダブルクリック

 色変更ダイアログを表示します。パレットメニューの[パレット(P)]→[パレット作成(M)]に対応しています。

Ctrl+左ドラッグ

 ドラッグ先に色をコピーします。

Shift+左ドラッグ

 任意の色と色交換します。

となっています。

● パレットメニュー

 パレット操作のメニューです。

パレット(P)
編集(E)

 ここまでがver2.09に搭載されていた機能です。最近のD-Pixedでは機能が追加されています。
 古いパレットウィンドウと新しいパレットウィンドウを比較すると、

パレットウィンドウ(2.09) パレットウィンドウ(2.17)
Ver2.09 Ver2.17

 このように変化しています。ちょっとコンパクトになっていますね。他にもメニューに[操作(C)]と[整理(S)]が追加されているのが見てとれると思います。新しいバージョンはあまり使っていないのでそんなに詳しくないのですけど、追加して説明を加えておきます。

パレット(P)
操作(C)
整理(S)

 256色CGを作るに当たっての小技的操作ができるような項目がたくさん入っています。他ソフトでの補完縮小が前提の本ページではあまり意味のない作業がほとんどなので説明を省略させていただきます。(^-^;
 カラーマスク関連の操作は見たとおりですし。

● 混合スライダ

 右の色と左の色の混合比を変えるスライダです。16段階で変えられます。これを使うと色でのマスクとかが面倒になるので、あんまり使わない方が描いている分には楽です。基本的にはデフォルトの左端にしておいて下さい。この機能は256CGや16色CGを作るときに重宝する機能ですので、ここでは特に必要ありません。

● ステータスバー

 パレットウィンドウでマウスの下にあるパレット色の色番号とRGB値を表示しています。基本的に10進で表示していますが、パレットメニューの[パレット(P)]→[16進で表示(H)]にチェックを入れることによって、16進数で表示させることも可能です。

● 現在の色

 左右の色の混合を含めた現在描画できる色の状態を表示しています。

● 左の色

 パレットから左クリックで選択された色です。色番号とその色が見てとれます。パレット内では赤枠で表示されます。D-Pixedではこの色と右の色混合スライダで合わせた色(現在の色に表示されている色)で描画されることになります。混合スライダが左端にあれば、左の色のみで描画されることになります。

● 右の色

 パレットから右クリックで選択された色です。色番号とその色が見てとれます。パレット内では青枠で表示されます。D-Pixedではこの色と左の色混合スライダで合わせた色(現在の色に表示されている色)で描画されることになります。混合スライダが右端にあれば、右の色のみで描画されることになります。

● 透明色、背景色

 そのレイヤにおける背景色と透明色をの色番号と色を表示しています。


★ 色変更ダイアログ

色変更ダイアログ(2.09)  パレットに色を作成したり、既存の色を変更したりするときに使うダイアログです。「色変更ダイアログ」または「パレット変更ダイアログ」と呼ばれています。

 パレットウィンドウパレット内にて色をダブルクリック、またはパレットメニューから[パレット(P)]→[パレット作成(M)]でも表示させられます。一度表示させれば、ダイアログを閉じるまでパレットで選択されている色情報を表示し続けます。

 パレットウィンドウパレット内にて左、もしくは右クリックした色、もしくは画像内で右クリックのスポイト機能を使ったときに選択された色が表示され、編集可能となります。

 編集可能になった色は色変更ダイアログのRGBのそれぞれのスライダをいじるか、それぞれのBOXに値を直接入力するかして、色を変更することができます。[同時更新]にチェックが入っていないときは、[更新]ボタンを押すことにより、パレットに反映されます。

★ レイヤ管理ウィンドウ

★ ステータスバー

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